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FXとは?そもそもの基本を押さえよう
まずは「FX」という言葉自体から解説しましょう。FXとは「Foreign Exchange」(外国為替取引)の略で、簡単に言えば「通貨の売買で利益を得る取引」です。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドル(=100万円)を買い、後に1ドル=110円になったら売却すれば、10万円の利益が出ます。このように為替レートの変動を利用して利益を狙うのがFXの基本です。

FX初心者が覚えるべき15の基本用語
1. ポジション
「ポジションを持つ」という表現をよく耳にしますが、これは単に「通貨を売買して取引中の状態」を指します。例えば、「ドル円のロングポジションを持っている」と言えば、「ドルを買って円を売っている取引中」という意味になります。
ポジションには大きく分けて以下の2種類があります。
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ロングポジション(買いポジション):安く買って高く売ることで利益を狙う
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ショートポジション(売りポジション):高く売って安く買い戻すことで利益を狙う
2. ロット
「ロット」は取引単位のこと。FXでは通常、1ロット=10万通貨単位を指します。ただし、少額から取引できるように「1ミニロット=1万通貨」や「1マイクロロット=1000通貨」という単位も一般的です。
例えば、「0.1ロットのドル円を買った」と言えば、「1万ドル分の取引をした」という意味になります。初心者の方は、リスク管理のためにもマイクロロットやミニロットから始めることをおすすめします😊
3. スプレッド
「スプレッド」は、通貨の買値(Ask)と売値(Bid)の差のことです。これがFX会社の主な収益源となります。
例えば、ドル円の買値が100.05円、売値が100.00円の場合、スプレッドは0.05円(5銭)です。取引コストが低いほうが有利なので、スプレッドの狭いFX会社を選ぶことが重要です。
4. レバレッジ
「レバレッジ」は、少ない資金で大きな取引ができる仕組みです。例えば、レバレッジ25倍なら、10万円の証拠金で250万円分(25倍)の取引ができます。
日本国内のFX会社では個人投資家向けに最大25倍までと法律で制限されていますが、これは投資家保護のための措置です。レバレッジが高いほど大きな利益を狙えますが、同時にリスクも比例して大きくなることを忘れないでください⚠️
5. 証拠金(マージン)
「証拠金」は、FX取引をするために口座に入れておく担保のようなものです。レバレッジ取引では、取引金額の全額ではなく、一部(証拠金)を預けるだけで取引ができます。
例えば、レバレッジ25倍の場合、100万円の取引をするには4万円の証拠金が必要です(100万円÷25=4万円)。
6. ロスカット
「ロスカット」は、損失が一定水準に達したとき、自動的にポジションを決済(手仕舞い)する仕組みです。投資家を大きな損失から守るためのセーフティネットと言えます。
例えば、証拠金維持率が100%を下回ると自動的にポジションが決済される、といったルールがFX会社ごとに設定されています。
7. スワップポイント
「スワップポイント」は、2国間の金利差によって発生する利益または損失のことです。例えば、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売るポジションを持っていると、その金利差分がスワップポイントとして毎日付与されます。
逆に、金利の低い通貨を買い、金利の高い通貨を売るポジションでは、スワップポイントは支払い(マイナス)となります。長期保有戦略ではこのスワップポイントが重要な収入源になることも!
8. テクニカル分析
「テクニカル分析」は、過去の価格やボリュームなどの市場データをチャートで分析し、将来の価格動向を予測する手法です。移動平均線、RSI、ボリンジャーバンドなど、さまざまな指標やツールを使います。
テクニカル分析の基本的な考え方は「歴史は繰り返す」「価格は全ての情報を織り込む」というものです。チャートパターンや指標を読み解くことで、売買タイミングを判断します。
9. ファンダメンタル分析
「ファンダメンタル分析」は、経済指標や政治情勢、中央銀行の金融政策など、経済の基礎的要因から通貨の価値を分析する手法です。
例えば、雇用統計や GDP、インフレ率などの経済指標の発表は、為替市場に大きな影響を与えることがあります。また、中央銀行の利上げ・利下げも重要なファンダメンタル要因です。
10. トレンド
「トレンド」は、相場の方向性のことです。上昇トレンド(ブル相場)、下降トレンド(ベア相場)、レンジ相場(横ばい)の3種類があります。
「トレンドは友達」という格言があるように、トレンドに沿った取引(上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り)は成功確率が高いとされています。トレンドの方向を見極めることは、FX取引の基本中の基本です。
11. サポートとレジスタンス
「サポート(支持線)」は価格が下がってきたときに跳ね返る水準、「レジスタンス(抵抗線)」は価格が上がってきたときに跳ね返る水準のことです。
これらのラインは、過去に何度も反応した価格帯に引かれます。サポートラインを下抜けると大きく下落し、レジスタンスラインを上抜けると大きく上昇する傾向があるため、重要な分析ポイントとなります。
12. ピップス(Pips)
「ピップス」は、為替レートの変動の最小単位です。多くの通貨ペアでは、小数点第4位(0.0001)を1ピップスとします。例えば、ユーロドルが1.1000から1.1010に上昇した場合、「10ピップス上昇した」と表現します。
ただし、円を含む通貨ペア(ドル円など)では、小数点第2位(0.01円)を1ピップスとするのが一般的です。利益計算の基本単位なので、しっかり理解しておきましょう。
13. チャートの種類
FXでよく使われるチャートには主に3種類あります。
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ローソク足チャート:日本発祥の最も一般的なチャート。始値・高値・安値・終値を一目で確認できる
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ラインチャート:終値のみを線で結んだシンプルなチャート
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バーチャート:始値・高値・安値・終値を縦棒で表したチャート
特にローソク足チャートは、相場の勢いや転換点を視覚的に捉えやすいため、多くのトレーダーに愛用されています。
14. 指値注文と逆指値注文
指値注文(リミットオーダー):指定した価格かそれより有利な価格でのみ約定する注文方法です。例えば、現在のドル円が105円の時に「103円で買いの指値注文」を出せば、103円以下になった時にのみ買いが成立します。
逆指値注文(ストップオーダー):指定した価格かそれより不利な価格で約定する注文方法です。例えば、現在のドル円が105円の時に「107円で買いの逆指値注文」を出せば、107円以上になった時に買いが成立します。
これらの注文方法を上手く活用することで、不在時でも狙った価格で取引ができるようになります。
15. リスク管理(リスクリワード比)
「リスクリワード比」は、取引における潜在的な損失(リスク)と潜在的な利益(リワード)の比率のことです。例えば、リスクリワード比が1:3なら、100円のリスクを取って300円の利益を目指す取引となります。
プロのトレーダーは、1:2や1:3などのリスクリワード比を重視し、たとえ勝率が50%を下回っても、長期的には利益を出せるような取引戦略を組み立てています。資金管理の要となる重要な概念です。
TradingViewで専門用語を実践的に学ぶ
FXの専門用語を理解したら、次は実際のチャートで確認してみましょう。ここでおすすめしたいのが、世界中で1億人以上のトレーダーに利用されているTradingViewです。
TradingViewの特徴は、直感的な操作性と高度なチャート分析ツールが無料から使えることです。初心者にとって特に役立つ機能をいくつか紹介します。
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様々な時間軸でのチャート表示(1分足から月足まで)
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100種類以上のテクニカル指標が無料で使える
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サポートとレジスタンスラインを簡単に引ける描画ツール
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トレンドラインやフィボナッチリトレースメントなどの分析ツール
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世界中のトレーダーのアイデアを閲覧できるコミュニティ機能
例えば、「トレンド」や「サポート・レジスタンス」の概念は、TradingViewのチャート上で実際にラインを引いてみることで理解が深まります。また、「ロスカット」の位置を決める際にも、チャート分析が役立ちます。

初心者がよく陥る専門用語の勘違い
FX初心者がよく混同しがちな専門用語についても触れておきましょう。
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「ロング」と「買い」:基本的には同じ意味ですが、ロングはポジションの状態、買いは取引の行為を指します。
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「ピップス」と「銭」:円を含む通貨ペアでは1ピップス=1銭ですが、それ以外の通貨ペアではピップスの価値が異なります。
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「レバレッジ」と「証拠金」:レバレッジは倍率、証拠金は実際に必要な資金額を指します。
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「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」:補完関係にあり、どちらか一方だけではなく、両方を組み合わせると分析の精度が上がります。
専門用語を覚えたら次のステップへ
FXの基本用語を理解したら、次は実際にチャートを見ながら分析の練習をしてみましょう。TradingViewなら無料で登録でき、リアルタイムチャートで実践的に学ぶことができます。
初心者におすすめのステップは以下の通りです。
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TradingViewで無料アカウントを作成する
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ドル円など主要通貨ペアのチャートを表示してみる
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移動平均線などの基本的なテクニカル指標を追加してみる
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コミュニティで人気のトレードアイデアを閲覧して学ぶ
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デモトレードで実践感覚を養う
特にTradingViewのコミュニティ機能は、他のトレーダーがどのように分析しているかを学べる貴重な機会です。「エディターズ・ピック」や「人気」セクションでは、質の高いトレードアイデアが紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ | FXの専門用語を制するものがFXを制する
今回は、FX初心者が最初に覚えるべき15の基本用語を解説しました。これらの用語を理解することで、FXの世界への第一歩を踏み出すことができます。
専門用語は一度に全て覚える必要はありません。まずは基本的な用語を押さえ、実際にチャートを見ながら少しずつ理解を深めていくことが大切です。
TradingViewのような高機能なチャートツールを活用すれば、理論と実践を結びつけながら効率よく学習できます。無料から始められ、基本機能だけでも十分に活用できるので、これからFXを始める方にぴったりのプラットフォームと言えるでしょう。
FXの世界は奥が深く、学ぶべきことは多いですが、一歩一歩着実に知識を積み重ねていけば、必ず上達します。まずは今回紹介した15の基本用語をしっかり押さえて、FXトレードの基礎を固めていきましょう!
より詳しいチャート分析や高度なトレード手法を学びたい方は、TradingViewの無料登録から始めてみてください。1億人以上のトレーダーが利用する世界最高レベルのチャートツールで、あなたのトレードスキルを次のレベルに引き上げましょう。