【保存版】FXテクニカル分析の基本が3時間でマスターできる完全ガイド

みお
FXのチャートってさ、線がいっぱいで何を見ればいいのかサッパリなんだよね。テクニカル分析って難しそうだし、どの指標を使えばいいのかもわからないよ…。
そうた
初めて見ると確かに難しく感じるよね。でも大丈夫だよ。テクニカル分析は、順序を追って学べば意外とシンプルなんだ。僕がこれまで学んできたことを、わかりやすく教えてあげるから、一緒に少しずつ進めていこうね。

目次

Table of Contents

テクニカル分析とは? | なぜ「勘」ではなく「分析」が重要なのか

テクニカル分析とは、過去の価格変動(チャート)から将来の値動きを予測する方法です。これはFXトレードにおいて、単なる勘や運に頼るのではなく、データに基づいた客観的な判断をするための強力なツールとなります。

相場もコンピュータシステムと同じく「パターン」があります。このパターンを読み解く技術こそが、テクニカル分析なのです。

テクニカル分析の最大の魅力は、「再現性」にあります。感情に左右されず、同じ条件なら同じ判断ができる点が、長期的に利益を上げるための鍵となります。

テクニカル分析の2つの分類 | トレンド系とオシレーター系

テクニカル分析は大きく分けて2つのタイプがあります。これを理解することが、分析の第一歩です。

  • トレンド系指標:相場の方向性(トレンド)を把握するための指標

  • オシレーター系指標:相場の勢いや過熱感を測るための指標

この2つを組み合わせることで、「今どのような相場なのか」と「今後どう動きそうか」の両方を分析できるようになります。まさに車の運転で言えば、「今どの道を走っているか」と「どのくらいのスピードで走るべきか」を知るようなものです。

トレンド系指標マスターガイド | 相場の「流れ」を読む技術

トレンド系指標は、相場の流れ(トレンド)を把握するためのツールです。トレンドに沿って取引する「順張り」戦略の基本となります。

1. ローソク足 | 相場の「今」を知る基本中の基本

ローソク足は、テクニカル分析の基礎中の基礎です。日本発祥のこの手法は、今や世界中のトレーダーに使われています。

一つのローソク足は、一定期間の始値・高値・安値・終値を表しています。私がトレードを始めた頃、この「ローソク足の形」を読むだけで、相場の雰囲気がつかめるようになったことを覚えています。

例えば、「陽線(上昇)」が連続すれば上昇トレンド、「陰線(下降)」が連続すれば下降トレンドと判断できます。さらに「長い下ヒゲ」は買い支えがあったことを示し、底打ちのサインかもしれません。

特に注目すべきパターンとしては以下等があります。

  • はらみ線:トレンド転換の可能性を示す

  • 三兵(さんぺい):強いトレンドの継続を示す

  • 寄り引け同時線:勢いの強さを示す

    ローソク足は単体でも強力ですが、後述する他の指標と組み合わせることで、より精度の高い分析が可能になります。

    2. 移動平均線 | トレンドの方向性を視覚化する

    移動平均線は、一定期間の価格平均を線で表したものです。短期、中期、長期の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの強さや転換点を判断できます。

    私のトレードでは、5日、20日、75日の移動平均線を基本セットとして使用しています。この3本の線の位置関係から、相場の状態を次のように判断します。

    • 短期線>中期線>長期線 = 強い上昇トレンド

    • 短期線<中期線<長期線 = 強い下降トレンド

    • 短期線が中期線を上から下へ抜ける = デッドクロス(売りサイン)

    • 短期線が中期線を下から上へ抜ける = ゴールデンクロス(買いサイン)

    ただし、注意点として、移動平均線は「遅行性」があります。つまり、すでに起きた値動きを反映するため、急激な相場転換には対応しきれないことがあります。これは多くの初心者が陥る落とし穴の一つです。

    3. ボリンジャーバンド | 相場のボラティリティを視覚化する

    ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に標準偏差を使って上下にバンド(帯)を描いたものです。このバンドは相場の変動幅(ボラティリティ)を示します。

    私がボリンジャーバンドを特に重視するのは、「相場の落ち着き」と「爆発の予兆」を見極められる点です。バンドが狭まると、相場が落ち着いている(ボラティリティが低い)状態を示し、これは大きな値動きの前触れであることが多いのです。

    • 価格がバンドの上限に達したら「買われすぎ」

    • 価格がバンドの下限に達したら「売られすぎ」

    • バンドが急に狭まったら「大きな値動きの予兆」

    • 価格がバンドを突き抜けたら「ブレイクアウト」のサイン

    特に、他の指標と組み合わせることで威力を発揮します。例えば、RSI(後述)が過熱状態を示しつつ、価格がボリンジャーバンドの上限を突破した場合、強力な上昇トレンドの可能性が高いと判断できます。

    4. MACD |トレンドの「勢い」を数値化する

    MACDは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、短期と長期の移動平均線の差を数値化した指標です。トレンドの方向性だけでなく、その「勢い」も把握できる点が特徴です。

    MACDは主に3つの要素で構成されています。

    • MACD線:短期EMAと長期EMAの差

    • シグナル線:MACD線の移動平均

    • ヒストグラム:MACD線とシグナル線の差

    実践的な使い方は以下です。

    • MACD線がシグナル線を下から上に抜ける = 買いサイン

    • MACD線がシグナル線を上から下に抜ける = 売りサイン

    • ヒストグラムが拡大 = トレンドの勢いが強まっている

    • ヒストグラムが縮小 = トレンドの勢いが弱まっている

      MACDの優れた点は、どんな時間軸のチャートでも使えることです。短期トレードでも長期投資でも、同じ原理で分析できるのが魅力ですね。

      5. 一目均衡表 | 日本発の総合的分析ツール

      一目均衡表は、日本人の一目山人(細田悟一)が考案した分析手法で、複数の要素を組み合わせた総合的なテクニカル指標です。

      主な構成要素は、

      • 転換線:直近9期間の高値と安値の平均

      • 基準線:直近26期間の高値と安値の平均

      • 先行スパン1:(転換線+基準線)÷2を26期間先行させたもの

      • 先行スパン2:直近52期間の高値と安値の平均を26期間先行させたもの

      • 遅行スパン:現在の終値を26期間遅らせたもの

      先行スパン1と先行スパン2の間にできる領域を「雲」と呼び、これが重要なサポート・レジスタンスとなります。

      一目均衡表を使うときのポイントは、

      • 価格が雲の上にある = 上昇トレンド

      • 価格が雲の下にある = 下降トレンド

      • 価格が雲の中にある = トレンド不明瞭

      • 雲が厚い = サポート・レジスタンスが強い

      一目均衡表は複雑に見えますが、慣れると「相場の全体像」を把握するのに非常に役立ちます。特に中長期のトレンド分析に威力を発揮します。

      オシレーター系指標マスターガイド | 相場の「熱さ」を測る技術

      オシレーター系指標は、相場が買われすぎ(過熱)か売られすぎ(過冷)かを判断するためのツールです。トレンドに逆らって取引する「逆張り」戦略の基本となります。

      1. RSI | 相対力指数で過熱感を数値化

      RSI(Relative Strength Index)は、一定期間の上昇幅と下降幅の比率から算出される指標で、0%〜100%の範囲で表示されます。

      一般的な判断基準

      • RSIが70%以上 = 買われすぎ(売りサイン)

      • RSIが30%以下 = 売られすぎ(買いサイン)

      しかし、強いトレンド相場ではこの基準がうまく機能しないことが多いです。例えば、強い上昇トレンドでは、RSIが70%を超えた後も価格が上昇し続けることがあります。

      そこで、より実践的な使い方としては

      • RSIのダイバージェンス(価格とRSIの方向性の乖離)を探す

      • RSIが30%を下回った後、50%を上抜けたら買いサイン

      • RSIが70%を上回った後、50%を下抜けたら売りサイン

        特に、RSIと価格のダイバージェンスは強力なシグナルとなります。例えば、価格が上昇しているのにRSIが下降している場合、トレンド転換の可能性が高いと判断できます。

        2. ストキャスティクス | 買われすぎ・売られすぎを2本の線で判断

        ストキャスティクスは、現在の価格が一定期間の値幅の中でどの位置にあるかを示す指標です。%Kとシグナルラインからなり、0%〜100%の範囲で表示されます。

        基本的な判断基準は以下

        • ストキャスティクスが80%以上 = 買われすぎ

        • ストキャスティクスが20%以下 = 売られすぎ

        • %Kがシグナルラインを下から上に抜ける = 買いサイン

        • %Kがシグナルラインを上から下に抜ける = 売りサイン

        私がストキャスティクスを活用する際のコツは、「ダブルボトム」や「ダブルトップ」のパターンを探すことです。例えば、ストキャスティクスが20%以下で2回底を打った後に上昇し始めた場合、強い買いサインとなります。

        3. RCI | ランク相関係数で相場の勢いを測定

        RCI(Rank Correlation Index)は、価格の順位と時間の順位の相関関係を示す指標です。-100%〜+100%の範囲で表示され、絶対値が大きいほど相場の勢いが強いことを示します。

        基本的な判断基準は以下

        • RCIが+80%以上 = 買われすぎ

        • RCIが-80%以下 = 売られすぎ

        • RCIが+80%から急落 = 売りサイン

        • RCIが-80%から急上昇 = 買いサイン

          RCIの特徴は、相場の転換点を早めに捉えられる点です。私の経験では、RCIが極端な値から反転し始めた時が、エントリーのタイミングとして優れています。

          テクニカル分析の落とし穴 |「ダマシ」を見抜く技術

          テクニカル分析を学ぶ上で避けて通れないのが「ダマシ」の問題です。ダマシとは、テクニカル指標が示すシグナルとは逆に相場が動くことを指します。

          「ダマシ」を回避するためのポイントをいくつか紹介します。

          • 複数の時間軸で確認する:例えば、5分足で買いシグナルが出ても、日足で下降トレンドなら注意が必要

          • 複数の指標で確認する:1つの指標だけでなく、2〜3の異なるタイプの指標でシグナルが一致するか確認

          • トレンドの強さを考慮する:強いトレンド相場では、オシレーター系指標の買われすぎ・売られすぎのシグナルは無視されがちです

          • 重要な価格レベルを意識する:過去のサポート・レジスタンスラインや心理的な節目(例:1ドル=100円など)付近ではダマシが発生しやすい

            特に注意すべきは、「みんなが見ているシグナル」ほどダマシが発生しやすいという点です。例えば、わかりやすいゴールデンクロスやデッドクロスは、多くのトレーダーが注目しているため、機関投資家がそれを利用して逆に仕掛けてくることがあります。

            初心者におすすめのテクニカル分析学習ステップ

            これまで多くの指標を紹介してきましたが、初心者の方はどこから手をつければいいのでしょうか?この章では学習ステップ例を示します。

            Step 1 | ローソク足の基本を理解する

            まずはローソク足の見方をマスターしましょう。陽線・陰線の意味や、ヒゲの長さが示す意味など、基本的なパターンを覚えることから始めます。これだけでも相場の雰囲気をつかむことができるようになります。

            Step 2 | 移動平均線を追加する

            次に、シンプルな移動平均線(例:20日線)をチャートに追加してみましょう。価格が移動平均線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断できます。慣れてきたら、短期と長期の2本の移動平均線を使い、クロスに注目します。

            Step 3 | RSIを学ぶ

            オシレーター系指標の中でも比較的シンプルなRSIを学びましょう。買われすぎ・売られすぎの判断や、ダイバージェンスの見方を覚えます。

            Step 4 | MACDを追加する

            トレンドの強さを測るMACDを学びます。MACD線とシグナル線のクロス、ヒストグラムの形状から売買のタイミングを判断する方法を覚えましょう。

            Step 5 | 自分のスタイルに合った指標を見つける

            基本的な指標を理解したら、実際にデモトレードなどで試しながら、自分のトレードスタイルに合った指標の組み合わせを見つけていきましょう。短期トレードならボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ、長期投資なら移動平均線と一目均衡表の組み合わせなど、自分に合ったセットを見つけることが重要です。

            実践的なテクニカル分析 | 複数指標の組み合わせ方

            テクニカル分析の真価は、複数の指標を組み合わせたときに発揮されます。ここでは実際のトレードで使われている組み合わせの例をいくつか紹介します。

            トレンドフォロー戦略の組み合わせ

            • 移動平均線 + MACD + ボリンジャーバンド:移動平均線でトレンドの方向を確認し、MACDでトレンドの強さを確認、ボリンジャーバンドで価格の変動幅を把握

            例えば、上昇トレンド(価格が移動平均線の上)で、MACDがプラス圏内にあり、価格がボリンジャーバンドの上限に接触したら、強い買いサインと判断できます。

            レンジ相場用の組み合わせ

            • ボリンジャーバンド + RSI + ストキャスティクス:ボリンジャーバンドの上下限で反発するかを確認し、RSIとストキャスティクスで買われすぎ・売られすぎを判断

            例えば、価格がボリンジャーバンドの下限に達し、RSIが30%以下、ストキャスティクスも20%以下なら、強い買いサインと判断できます。

            ブレイクアウト戦略の組み合わせ

            • ボリンジャーバンド + 出来高 + MACD:ボリンジャーバンドが狭まった後、価格がバンドを突き抜け、出来高が増加し、MACDがゼロラインを上抜けたら、強力なブレイクアウトと判断

            このような組み合わせは、単一の指標よりも「ダマシ」を減らし、精度の高いシグナルを得ることができます。

            テクニカル分析を実践するためのツール | TradingViewの活用法

            ここまでテクニカル分析の基本と応用について解説してきましたが、実際にはどのようなツールを使えばいいのでしょうか?

            外為どっとコムでは、充実したテクニカル分析ツールが提供されています。PC用の「外貨ネクストネオ リッチアプリ版」では17種類、スマートフォン版でも16種類のテクニカル指標が利用可能です。

            特に注目すべき機能としては:

            • G.comチャート:チャート分析に特化したツールで、様々なテクニカル指標を自由に組み合わせることができます

            • ぴたんこテクニカル:複数のテクニカル指標の分析結果を「お天気シグナル」としてわかりやすく表示するツール

            初心者の方には「ぴたんこテクニカル」がおすすめです。複雑な指標の読み方を覚えなくても、「晴れ」「曇り」「雨」などのシンボルで買いサイン・売りサインが表示されるため、直感的に相場の状況を把握できます。

            中級者以上の方には「G.comチャート」がおすすめです。自分好みの指標の組み合わせでチャートをカスタマイズでき、より高度な分析が可能になります。

            まとめ | 3時間でマスターするテクニカル分析の極意

            この記事では、FXテクニカル分析の基本から応用まで、3時間でマスターできるように解説してきました。最後に重要なポイントをまとめておきましょう。

            1. テクニカル分析の基本:過去の価格変動から将来の値動きを予測する方法

            2. 2つの系統:トレンド系(相場の方向性)とオシレーター系(相場の過熱感)

            3. 主要指標の理解:ローソク足、移動平均線、MACD、RSIなどの基本的な読み方

            4. ダマシの回避:複数の指標・時間軸で確認し、より精度の高い判断を行う

            5. 段階的な学習:ローソク足→移動平均線→RSI→MACDの順で学ぶ

            6. 指標の組み合わせ:自分のトレードスタイルに合った指標セットを見つける

              テクニカル分析は「絶対的な答え」を提供するものではなく、確率を高めるためのツールです。100%当たる指標は存在しませんが、正しく使えば勝率を大きく向上させることができます。

              皆さんも、この記事で紹介した基本を身につけ、実践を通じて自分だけのトレード手法を確立していってください。